ある日、世界にはどんな人たちが
生きているか気になって
旅に出ることにしました。
そこでは、さまざまな顔で
出迎えてくれた子どもがいました。
言葉は通じません。
しかし、出会った瞬間から
お互いの興味や警戒心、
照れや好奇心が共振し、
よそ者であるヒゲを生やした
とっぽい兄ちゃんの私と、
顔で会話をしてくれました。
感情はその時生まれたのです。
その感情の存在を確かめるように、
私は写真を撮りました。
今もなお、遠く離れた地から
出会った人たちのことを思う感情が生き続け
その存在が気になるのです。
写真にうつる会話の断片とともに
2003年12月から4か月で出会った
中東やアジアの人たちとの会話を
ここに続けます。