今生きているこの世の中は、どういう存在なのかということを確かめたくて、地球を歩くことにした。
我々の住むこの宇宙の端がどこにあるか分からずとも、自然と発生する恋や恐怖などの感情にすがる思いで生きている私には、その感情を増幅してくれるカメラが大事な大事な相棒。そして、「ちょっと、おじゃましますー。」という気持ちで写真を撮りに行きます。
押し付けず、引っ込まず、見る人のリズムで感じることのできる写真が好きです。撮る人と見る人のちょうど間に机を並べ、見ることのできるこの感情のかけらが好きなのです。
写真は、人に見せてなんぼのもの。写真を見てくれた人がくれる、共感や反発した感情は、私の糧となります。だからこそ、見てくれる人に、根っこをたどれば、撮らせてくれた人にも、何かプラスになることを届けられればと思っています。
お付き合いいただければ幸いです。