島が消え
国が消え
街が消え
当たり前にくる大切な毎日が消えてしまうかもしれない
地球温暖化による海面上昇の影響で
沈んでしまう恐れを懸念されている
島国「ツバル」の日常を綴る
素敵なほどに優しく
残酷である子どもたち
彼らが与えてくれる
つい見落としてしまいそうな感情から
人間の輝きを探しにいきます
新興文化に包まれて
未知の技術に没頭する最中
人は住まうが、生活の匂いが漂わない
秘境にも似た土地に
従順しているのか、拒絶しているのか
迷うように物を見つめ
街を歩く人間たちが待っていた
共存する信仰心と皆が集える人の和は
変化の渦の中でも流されることはなく
礎は、今はまだ生き残っている
ある日、世界にはどんな人たちが生きているか気になって
旅に出ることにしました。
そこでは、さまざまな顔で出迎えてくれた子どもがいました。
言葉は通じません。
しかし、出会った瞬間から
お互いの興味や警戒心、照れや好奇心が共振し、
よそ者であるヒゲを生やした
とっぽい兄ちゃんの私と、顔で会話をしてくれました。
感情はその時生まれたのです。
その感情の存在を確かめるように、私は写真を撮りました。
今もなお、遠く離れた地から
出会った人たちのことを思う感情が生き続け
その存在が気になるのです。
写真にうつる会話の断片とともに
2003年12月から4か月で出会った
中東やアジアの人たちとの会話をここに続けます。